13-6. PCRによらないDNA増幅法
https://gyazo.com/c46126ed3d416a19ff66aa9dd02da825
1) ICAN法
次にこの中間体をもとに反応を進めると、目的DNAと、末端にプライマーがアニールできる一本鎖をもつ分子ができる
後者の分子(*)は次の反応で反応中間体と*を生成するので、あとはこの反応を繰り返すだけで目的DNAが蓄積することになる
この方法の特徴
https://gyazo.com/9beb05549609a8352c2ae3dba58e308a
2) LAMP法
手順
プライマー配列を工夫して、生成DNAが末端部でステム-ループ構造になるようにしてある
最初の段階で複製の起点となるステム-ループ構造をもつDNAを生成させる 次の段階でループ部分からDNA合成反応を行うことによりDNAが合成される
産物もステム-ループ構造をもつためそこからもDNA合成反応が連続して起こり、DNAが高度に増幅する
一本鎖ループ部分にプライマーがそのままアニールするので、プライマーアニールの多面い溶液をその都度高温にする必要がない
鋳型がRNAでも逆転写反応を追加するだけで同様に増幅できる 酵素には高い鎖引き剥がし能力があり、合成済みの鎖を剥がしながらDNA合成が継続するため、ローリングサークルのような連続的DNA合成が起こる DNA合成は環状構造から延びたブランチ部分でも起こるため、圧倒的なDNA増幅効率が得られる